22日の公開記念舞台挨拶に続いて、23日は大阪ステーションシティシネマにて『ネムルバカ』一行が舞台挨拶に登壇!
久保、平、綱、樋口そして阪元監督が関西弁も交えつつ鑑賞後の余韻に包まれた皆様の前に登場。
阪元監督が映画が好きになったきっかけとなった『バトルシップ』を鑑賞した思い出の地で、トークに花を咲かせた。
それぞれの一言挨拶の後、関西にゆかりのある方も多いということで大阪にまつわるエピソードを聞かれると、樋口が「エピソードとかある??」と急にMCのような聞き方で話を振った。「MCだ」「MCのっとった」とすかさずつっこみが入る。今日はそれぞれがMCポジションを奪わんとする謎の攻防が繰り広げられた舞台挨拶となった。実際には千葉出身の綱だが「お父さん北海道で、お母さん兵庫。だから半分は関西人」と関西とのゆかりを力技でアピール。「それで言うと、監督は大阪ご出身ですもんね?」今度は久保がMCに。綱と平からは「MCちゃんだ」と久保の愛称“しーちゃん”とかけて横槍が入った。「たいちゃん(平)はなんかある?」次に話を振ったのはMC綱。兵庫出身の平は「仕事で去年の夏もほぼ大阪に住んでいるくらいでした」と話すと今度はMC阪元が「大阪のどこが好きなんですか?」と、それぞれがMCタイミングを逃すまいとしていた。
関西トークがひとしきり盛り上がり、続いては『ネムルバカ』に関する、事前にSNSで募集した質問を箱から引いて答えるテーマトークコーナーに。
最初に久保が引いたのは「撮影中なんでやねん!と思ったことは?」。
久保は「ファミレスで4人で話した後に外で入巣とルカが2人で話すシーン。そこで泣いてる入巣…なんでやねん、ですよね?」と自身の演じた入巣に「なんでやねん」と思ったという。
監督は「あれは良いカットでしたよね!爆笑でしょ!なんか急に泣き出して。原作だと小さいコマだけど、あそこが大事になるなと読んできた時から思ってました。久保さんにはパワフルにやってほしいとお願いして。あれどういう気持ちで泣けたんですか?」と監督もお気に入りのシーンであると話した。田口(綱)みたいなしょうもないヤツに振られて泣くという、なかなか感情の乗せ方が難しいように思われるシーンだが、久保は「泣くほどの男じゃないだろ、っていうセリフもありましたね。不思議ですけど、入巣は悔しかったんだと思います。ほんとにこんな…」と散々な言われようの田口。綱は「役だけど、なんでだろうなんか苦しい笑」と苦虫をかみつぶしたような顔をしていた。
「たいちゃんは?」とMCチェンジ。平は「ずっと思っていたのが、絶対に伊藤(樋口)はライターを持っていなくて田口がタバコに火をつけてあげている。あれ面白くないですか?タバコ吸うのになんでライター持ってないねん」綱と樋口が演じた田口と伊藤に関する疑問を投げかける。「あの設定は二人(綱&樋口)が作ってくれた演技プランです!」と監督が明かすと綱は「ほんまおおきにな!ほめてくださって!」と満足げだった。
平が引いたのは「難しかったなという撮影やシーンはありましたか?」。樋口は「田口が綱啓永じゃなかったら難しかっただろうなとすごい思います。伊藤と田口2人のシーンは本当に仲良くないと作り出せない空気感だと思う」と普段から親友同士だからこそ出せた空気感だったと回想。二人の配役は別々に偶然決まったというが、これには綱が「偶然…いや必然」と返し冷めた笑いを買っていた。そして綱は「ここ数年演じた役の中で一番楽しかった」と言いかけたところで「じゃあ難しかったシーンは無かったということで」と熱い一言を平にかき消されていた。
イベントの最後に一言メッセージを。監督は「この作品はまだまだこれから育っていく作品。いろんな人に観てほしいですけど、当事者として一番刺さると思うのでぜひ大学生に観てほしい」と話した。平は「私はこの『ネムルバカ』を愛しすぎてしまいました。私としーちゃんは公開されて2日連続で観に行ったんです。これからも劇場に遊びに行くと思います。たくさん素敵なご縁を頂いた映画で、生涯大切にしたいなって思える言葉がたくさんあって。皆さんにもいろんな世代、どんな方でも広めて頂けたらなって思います」そして久保は「きっといろんなことを観終わって感じて頂けたかなと思います。上を向いてもちょっとしたきっかけで下を向いてしまうことってあると思うんですけど、そんなときはまた映画館で『ネムルバカ』ファミリーに会いに来てくださったら、ちょっと救いになるんじゃないかなって。そういう映画でありたいなって思うので、是非また会いに来てください」主演の二人からの優しい言葉でイベントは幕を閉じた。